この記事では NFT について詳しく説明します。
非代替性トークン (NFT) は、ブロックチェーンで管理される所有権を持つ一意のデジタルアイテムです。NFT には多くの種類と用途がありますが、それぞれの詳しい説明に入る前に、重要な用語である「代替性」の意味を確認しましょう。
代替性とは?
代替可能なものは、それと同じ価値のものと簡単に交換できます。代替性 (代替可能性) と言うと難しく聞こえますが、これは単に、商品やアイテムを他の個別の商品や同じタイプのアイテムと交換できることを指します。
代替性、半代替性、非代替性アイテムの簡単な比較を以下に示します。
ドル紙幣や金、あるいは Bitcoin や Ethereum のなどの暗号通貨のような代替可能なアイテムは、価値を失うことなく互いに代替することができ、代替性とみなされます。
非代替性と NFT
非代替性であるものは、他のもので置き換えられず、固有の価値があるということになります。NFT の本質はそこにあります。
非代替性トークンの「トークン」とは、ブロックチェーンとも呼ばれる公に検証可能な分散データベースに保存されたデジタル証明書を指します。
この電子証明書の情報はスマートコントラクトとも呼ばれ、各 NFT を一意なものとしています。交換可能な NFT は存在しないため、非代替性の呼称がついています。NFT には、デジタルアート、コレクティブル、仮想現実アイテム、暗号ドメイン名、物理的なアイテムの所有権記録などがあります。
さまざまな種類の NFT
OpenSea で現在サポートされている NFT には2つのタイプがあります。
- 1/1 NFT - 別称 ERC-721 トークン (Ethereum および Polygon ブロックチェーン)、 KIP17 トークン (Klaytn ブロックチェーン)
- 半代替性 NFT - 別称 ERC-1155 トークン (Ethereum および Polygon ブロックチェーン)、KIP37 トークン (Klaytn ブロックチェーン)
1/1 NFT (Ethereum でのトークン規格は ERC-721 ) は上述した非代替性トークンのオーソドックスな定義です。NFT はそれぞれに一意であり、他の NFTと明確に区別されます。
半代替性 NFT (Ethereum でのトークン規格は ERC-1155 ) は NFT とやや異なります。半代替性であるため、アイテムそのものは他の NFT と明確に区別されます。数量は1より大きくなることもあり、ゲームアイテムやコミュニティの会員証の作成に最適です。
各アイテムページの左下にある[Details (詳細)] タブでそのアイテムが1/1 NFT か半代替性かを確認できます。
ERC-721 や ERC-1155 NFT を取り扱う際には以下の点に注意しましょう。
- OpenSea では ERC-1155 タイプの NFT はオークションに出品できません。
- 出品価格の引き下げが可能なのは ERC-721 NFT のみで、 ERC-1155 NFT では不可能です。
- MetaMask モバイルなど一部のウォレットでは ERC1155 のアプリ内表示に関する問題が発生しています。
Solana トークン
すべての Solana NFT は SPL トークン規格を使用します。Solana 1/1 NFT は「マスターエディション」と呼ばれます。
OpenSea の Solana では、半代替性トークンに相当するものを「エディション」と呼びます。
- これらは、ほぼ同一のメタデータを持つ個別に番号付けされた NFT のセットとして、ERC-1155 と同様に機能します。
- マスターエディションを親、エディションを子と捉えることができます。
NFT の概要を理解できたところで、NFT と Web3 における他の重要な用語もチェックしてみましょう!